2006年09月23日

汚染は巡るよ

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(これは、僕のブログの一つ、言いたいこと・・からの転載に加筆したものです)

はっきり申し上げまして、長い話なので、パスしといた方が、いいかも・・・あせあせ(飛び散る汗)

毎日新聞 2006年9月3日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060903k0000m040117000c.htmlより全文

中国産ウナギ:ずさんな輸入検査 5機関が無作為抽出怠る

中国産の加工ウナギを輸入する際に、食品衛生法で義務付けられている「命令検査」を担当する厚生労働省の登録検査機関の5法人が、サンプルを無作為抽出せずに検査していたことが分かった。
中国産の加工ウナギは命令検査を通らないと国内での流通は認められない。
厚労省は輸入食品の安全性確保に影響を与えかねないとして、5法人を行政指導した。

厚労省によると、3月初め、中国産のウナギかば焼きについて「(合成抗菌剤が含まれていない)きれいな商品の箱が検査用に積まれている」との情報が寄せられた。
5法人のサンプル採取方法を緊急調査した結果、
(1)箱の中に二つある内箱のうち、上の箱だけから採取
(2)荷台に積まれた箱のうち上部にある箱から採取
(3)採取するウナギのサイズを事前に倉庫担当者に伝えて用意させた−−
など、ずさんといえる方法で行われていたことが判明した。
調査を実施したある地方厚生局は
「(採取の)習性を業者が悪用して、検査用の箱を荷台の上部に積むことなどが考えられる」と指摘。

指導された検査機関の一つは「上の箱を検査する方が手っ取り早く、倉庫関係者の手間もわずらわせたくなかった。今後、ランダムに採取する」と釈明している。【田村晃一】



ここで、
日本経済新聞 2006 8月7日を見ると
http://www.nikkei.co.jp/news/kakaku/column/20060804e1j0200k03.htmlより全文

トラブル続く中国産ウナギ、消費者に選択迫る
商品部・皆上晃一

「中国産ウナギへの不信感がさらに高まりはしないか」。
ウナギ業者の間で、トラブル頻発による需要の落ち込みを心配する声が高まっている。

厚生労働省は7月、中国産養殖活ウナギに残留していた有機塩素系殺虫剤「エンドスルファン」を確認した。
かば焼きウナギからも合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物である「ロイコマラカイトグリーン」を検出。
いずれも廃棄、積み戻し処分を指示した。

中国産の残留薬品を巡る問題は以前にもあった。
2003年にはウナギ加工品から合成抗菌剤「エンロフロキサシン」、05年にも「マラカイトグリーン」が見つかっている。


相次ぐ薬品検出を受け、国内ウナギ業界団体は自主的な検査体制の強化に乗り出した。
中国の生産者とも会合を持ち、安全性の確保を毎年のように訴えている。

むろん中国政府も対策に着手。
05年8月―9月にかけてウナギ加工品の対日輸出を停止したのに続き、今年7月も活ウナギの輸出をストップした。
8月上旬現在、活ウナギ輸出に再開の見通しは立っていない。

国内ウナギ輸入商社によると、中国政府はこの間に広東省などのウナギ養殖池に担当者を派遣、薬品の使用状況などを調べているもようだ。
残留薬品を検出すると、対日輸出の許可を取り消すという。

だが川下では大手スーパーを中心に、中国産ウナギの供給体制に対する不信感が高まっている。
ここ数年、鹿児島産、宮崎産などにシフトする動きも加速してきた。
安心・安全志向の強い消費者が国産品を求めていることや、店頭価格を高めに設定できることが影響している。

問題は国産品は数量が少なく、国内ウナギ消費量のおよそ2割程度しか賄えないことだ。
ここ2年ほどの国産品の相場高騰は、稚魚の不漁や中国産の供給減に加え、夏の土用の丑(うし)の日に向けて、少ない国産品を各社が奪い合うことで引き起こされてきた。

“国産至上主義”による弊害も生まれている。
ウナギ加工・販売の「フジ活鰻産業」(静岡市)は、01年4月―05年6月に中国や台湾産のウナギを使った加工品の原産地を「国産」と表示。
今年2月に農林水産省から改善を指導された。

「安心・安全」が高値につながる現実。
消費者はそれを受け入れるか、価格が割安な中国産を食べるか、選択を迫られているともいえる。


ここで、
日本経済新聞 2006 8月7日を見ると
http://www.nikkei.co.jp/news/kakaku/column/20060804e1j0200k03.htmlより全文

トラブル続く中国産ウナギ、消費者に選択迫る
商品部・皆上晃一

「中国産ウナギへの不信感がさらに高まりはしないか」。
ウナギ業者の間で、トラブル頻発による需要の落ち込みを心配する声が高まっている。

厚生労働省は7月、中国産養殖活ウナギに残留していた有機塩素系殺虫剤「エンドスルファン」を確認した。
かば焼きウナギからも合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物である「ロイコマラカイトグリーン」を検出。
いずれも廃棄、積み戻し処分を指示した。

中国産の残留薬品を巡る問題は以前にもあった。
2003年にはウナギ加工品から合成抗菌剤「エンロフロキサシン」、05年にも「マラカイトグリーン」が見つかっている。


相次ぐ薬品検出を受け、国内ウナギ業界団体は自主的な検査体制の強化に乗り出した。
中国の生産者とも会合を持ち、安全性の確保を毎年のように訴えている。

むろん中国政府も対策に着手。
05年8月―9月にかけてウナギ加工品の対日輸出を停止したのに続き、今年7月も活ウナギの輸出をストップした。
8月上旬現在、活ウナギ輸出に再開の見通しは立っていない。

国内ウナギ輸入商社によると、中国政府はこの間に広東省などのウナギ養殖池に担当者を派遣、薬品の使用状況などを調べているもようだ。
残留薬品を検出すると、対日輸出の許可を取り消すという。

だが川下では大手スーパーを中心に、中国産ウナギの供給体制に対する不信感が高まっている。
ここ数年、鹿児島産、宮崎産などにシフトする動きも加速してきた。
安心・安全志向の強い消費者が国産品を求めていることや、店頭価格を高めに設定できることが影響している。

問題は国産品は数量が少なく、国内ウナギ消費量のおよそ2割程度しか賄えないことだ。
ここ2年ほどの国産品の相場高騰は、稚魚の不漁や中国産の供給減に加え、夏の土用の丑(うし)の日に向けて、少ない国産品を各社が奪い合うことで引き起こされてきた。

“国産至上主義”による弊害も生まれている。
ウナギ加工・販売の「フジ活鰻産業」(静岡市)は、01年4月―05年6月に中国や台湾産のウナギを使った加工品の原産地を「国産」と表示。
今年2月に農林水産省から改善を指導された。


「安心・安全」が高値につながる現実。
消費者はそれを受け入れるか、価格が割安な中国産を食べるか、選択を迫られているともいえる。

参考サイト
うなぎネット
http://www.unagi.jp/

養殖ウナギが「イナバウアー」!1割が背骨が曲がる奇形!!
http://www.osakanakan.com/archives/000324.html

誰にとっての「問題解決」なのか!? 中国ウナギ、有害物質検出の会社への対日輸出を許可
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2005/11/post_151.html


食に関わる人達のモラルの崩壊は、ウナギだけでは、ありませんね〜

中国のウナギの安全性を調べていて
ブログ
アジアの安全な食べ物
中国の7色に輝く河川と食品

http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/に出会いました。
長いのですが、個人的に記録しておきたいので、全文を紹介させていただきます。

June 25, 2005


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青く輝く美しい川

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緑色がとってもきれい

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真っ赤に染まる美しい川

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黄緑色の川

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真っ白な川

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茶色い川

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川岸のきれいな紫色の泡と異臭に子供も大喜び!

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お魚さんがたくさん取れました

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赤い川に黄色い排水をまぜてみましょう

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水の代わりに黄砂が流れる砂川です

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お魚さんも大喜び!

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水鳥さんも喜んでます!

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川がきれいだから土地もきれいな色です

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もちろん、空気だって黄砂できれいです

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澄み切った空気で深呼吸しましょう


中国人自ら口にしない「毒菜」「毒魚」「奇形食品」

自然界ではありえない色の川の数々、さぞや驚かれたと思います。しかしこれが現代中国の環境破壊の現実です。

中国では3歳の女の子に初潮が起こったり、地域によって特定疾病が他の地域の数百倍の顕著さで現れたり、深刻なケースでは呼吸困難などの急性中毒症状で死亡するなど、環境にまつわる極端な人体健康異常が毎日のように起こっています。

家畜などでもこれは深刻な問題です(画像は刺激の強いものばかりですので、苦手な方は閲覧をご遠慮下さい)

鼻二つに眼が三つの子牛(→画像
頭一つに身体二つの子豚(→画像) 単眼の子豚(→画像
眼三つに鼻二つの子豚(→画像)  もはや原形をとどめない子豚(→画像
4本足のヒヨコ(→画像
翼のような奇形足が生えた猫(→画像
六本足のカエル(→画像) 様々な奇形カエルが大量発生(→画像
背骨の曲がった魚(→画像) (→画像

などが発見されたり生まれたりと、奇形動物の大量発生が毎年確認されています。(これらの画像は、台湾や香港、そのほか中国でも比較的自由な報道がされる地域からの情報をまとめたものです。)

食物連鎖の頂点にいる人間も無事では済みません。統計はあってないような国ですし、報道の自由もない国ですから表には出ていませんが、体の一部に障害のある子供も毎年百万人単位で生まれているそうで、深刻な社会不安を引き起こしています。これらは全て、ずさんな環境対策によるケミカル工場や重工業地帯などからの有害排水の垂れ流し、有害排煙、有害廃棄物の地中投棄が原因です。(ここではヒトの奇形は詳しく紹介しませんが、中国語「畸形」(簡体字・繁体字ともに)でインターネット検索をしたら、様々な衝撃的な画像が見つかるはずです)


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工場廃水や排煙、投棄の垂れ流しだけではありません。農家は生産性をあげるため、欧米や日本では戦前や数十年前に禁止となっている有害な農薬を高濃度で使用しており、発展する都市部の富裕層は、自国である中国産の野菜や魚(うなぎやエビなど)、中国緑茶などは決して口にしないといいます。香港では内陸部からやってくる野菜を「毒菜」とすら表現しています。

日本では一時期大量の中国野菜が安価で輸入されましたが、野菜類の47.5%から猛毒で発がん性もある有機リン系殺虫剤メタミドホスなどの高濃度の残留農薬が発見されるなどして2001年から輸入禁止が相次ぎ、大手のスーパーではあまり見かけなくなりました。しかしそういう野菜や畜産品はなくなった訳ではありません。生のままではなく、「加工」「業務用冷凍」されて日本に輸入されているのです。

これらの加工品の一部からは高濃度の水銀やダイオキシン、チクロやDDT、TBTO、BHC、クロラムフェニコール、クロルテトラサイクリン、マラカイド・グリーンといった毒性抗生物質などの使用の痕跡や高濃度の残留が認められています。もちろん中国産の食品の全てが危険な訳ではありませんが、これが一方の厳然とした現実でもあります。最近では中国産ビールの95%に発がん性物質ホルムアルデヒドが含まれているなどの衝撃的なニュースや、食品そのもの以外に、例えば中国製の食品包装袋の50%に発ガン性物質のベンゼンが残留しているとの報道もありました。

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かつて日本でも、高度成長の時代に「公害」は大きな社会問題になりました。水俣病や光化学スモッグなどが有名です。しかし狭い国土を汚してはならないとする強い意志、高い技術力や公害を告発する市民やマスコミの強い働きかけで激減しました。汚れた川も浄化されつつあり、多くの川に魚たちが戻ってきています。

しかし中国に自由な市民の活動やマスコミの告発などはありません。新型肺炎SARSや鳥インフルエンザ、AIDS、エボラ出血熱を国ぐるみで隠蔽していた一党独裁の国です。河川の汚染対策の遅れについても最近では、「旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器が原因だ」などと見え透いた嘘をついて責任逃れをして、真面目に取り組んでいません。牛肉のBSE検査なども、ろくにやってないのは間違いありません。

自分の体は自分で守るしかありません。私は決して、中国産の汚染食物は口にしません。

日本の食の安全を考えて行きましょう

日本は食糧自給率がとても低い国です。外国産の野菜などを輸入しなければもう生活が成り立たなくなっています。多くの農家や食品流通業者は少しでも安全な食品をと頑張っています。しかし日本側からだけの対応では無理があるようで、例えば中国産ウナギの加工品を輸入販売する日本の業界団体は、自主的な「安全認証制度」を始めたものの、中国側からの満足な協力が得られず、また禁止されている合成抗菌剤が多量に含まれるうなぎが相次いで輸入され税関でかろうじて差し止められるなど、スタートして1ヶ月で認証制度そのものが中断に追い込まれる事態となっています。

一向に安全性が改善されない中国産食品の輸入をやめ、タイやベトナムなどから少々割高なコストをかけて輸入を始めている良心的な業者もいます。一方で巧妙に原産国名を隠して売りさばく業者や、中国産野菜や食品が全て安全であるかのようにうたって販売を続ける悪徳大手スーパーなども存在します。

これらの食品を口にしなければ売れず、売れなければ儲けにならないので業者も輸入をやめます。日本の食の安全のためにも、自分や自分の大切な家族のためにも、「安いけれど買わない」「口にしない」「生産地が不明確なものは手にしない」運動を、始めてみませんか?


[付記] 中国北京の緑化計画
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水をまいているのかと思いきや…

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緑色の塗料を枯草に噴霧、着色して「緑化」


北京オリンピックに向け水不足による砂漠化や河川汚染による草木の立ち枯れを改善すべく、北京の緑化を図っているそうです。ところが川の水質を改善したり、枯れた草木を植えなおすような地道な努力は一切せず、緑色の着色料を噴霧して枯れ草を緑色に塗ってごまかしています。外国人や観光客が大勢いる首都北京でこの状況です。内陸部の農村の現状や、推して知るべしでしょう。

こういう国の食べ物を信頼するのは危険です。ましてや日本や日本人を「敵である」と明確にしている国なのですから、日本向けの食料品がまともである保障などあるはずがありません。かつて安価な白ゴマを高価な黒ゴマに見せかけるために、有害なタールで着色したタール黒ゴマ事件がありましたが、何らの教訓も得ず国が率先して「着色政策」を推進しているのは残念です。魚や肉、松茸に鉛を入れて重量をごまかした事件もありました。国は違いますが、同じ反日の国、韓国で生ゴミを素材にした餃子が問題となった際は、摘発された業者は「生ゴミを使った餃子は日本などに向けた輸出品だけなので、国内の消費者は安全である」と開き直ったほどです。

国や業者に安全の徹底を呼びかけると共に、自分の健康は自分で守る意思が大切です。

リンクフリー、引用、転載フリーです
衛星写真、およびヤドカリ写真は閲覧者の方からの指摘により削除しました。
ご指摘感謝いたしますm(_ _)m


以上


非常に注目度の高いブログのようで
今、現在で、Comments(3327) │TrackBack(999)
TrackBackは、打ち止め?でしょうかね〜

初めて目にする人は、かなりショックを受ける方も、おられると思うのです。

でも、かつての日本でも、同じようなことが
起きているいるのですよ。
4大公害病が問題になっていた頃が、そうなのですが・・・

山賀 進のWeb site
5 環境汚染と環境破壊
http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-osen-1.htmより全文

破壊することは簡単でも、修復することは難しい。環境もまず、できるだけ壊さないようにしなくてはならない。

5・1 四大公害病
 日本は1950年代から60年代にかけて、未曾有の環境汚染とそれに伴う公害病を経験した。なかでも、水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症、四日市喘息を四大公害病という。

※ 一般には、4大公害病は「水俣病」「新潟水俣病」「イタイイタイ病」「四日市喘息」を指すことが多い。ここでは原因物質が同じ水銀である水俣病を一括し、ダイオキシンやPCBが原因物質であるカネミ油症を加えた。

(1) 水俣病

 熊本県水俣市の(株)チッソという会社が製造していたアセトアルデヒド(化学製品の原料になる)をつくる工程で触媒として用いた水銀が、工場排水として自然界に流され、それが有機水銀(メチル水銀)となり、生物濃縮(補足参照)で高濃度になった魚介類をたくさん食べた人から発症した(1956年頃が発生のピーク)。ひどい場合は脳を冒し、死に至る。熊本大学医学部水俣病研究班は、1959年に原因物質を究明していたが、政府が認めたのは1968年であった。この遅れのため、新潟水俣病 (阿賀野川有機水銀中毒事件、1965年頃) を防げなかったともいえる。その後、外国でも水俣病の発生が報告されている。

 ※ 有機水銀(メチル水銀)はアセトアルデヒド製造過程で触媒として使われてい水銀が、その過程でメチル水銀になったことがわかった。つまり、メチル水銀がそのまま海に流れ出ていたのである。また無機水銀(金属水銀)も、海底の微生物の働きによってメチル水銀になる。

補足:生物濃縮

 生物が外界から取り込んだ物質を体内に高濃度で蓄積する現象を生物濃縮という。食物連鎖の段階を上がるごとに、どんどん濃縮されていき、自然状態の数千倍から数万倍、数百万倍にまで濃縮されることがある。この物質が有害な場合に、公害病などの原因となる。水俣病の原因となった水銀を始め、農薬(DDTやBHC)、PCB、ダイオキシンなども濃縮される。どんなに薄めても、自然界に漏れてしまうと危険ということである。ただし、水俣病では、それほどの高段階濃縮ではなく、もともとのメチル水銀の濃度が以上に高いということが第一の原因である。

(2) イタイイタイ病

 岐阜県の三井金属工業の神岡鉱山の鉱滓からしみ出たカドミウムが、神通川下流の水田を汚染し、そこで栽培された米を食べた人たちから発症した。発病は第二次世界大戦後から始まるが、政府が原因を認めたのは1968年である。カドミウムは腎臓障害を起こし、その結果カルシウムの代謝に異常をきたし、骨からカルシウムが奪われるため骨がもろくなる。重症になると簡単な刺激、例えば咳をしただけで肋骨が折れたりする。その激痛のためイタイイタイ病という病名になった。

(3) カネミ油症

 1968年頃、カネミ倉庫という会社がつくった米ぬか油(食用油)を使った人たちの間で発症した。原因は、米ぬか油の脱臭の工程で使ったPCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入したためである。のちに、本当の原因物質はPCBの中にごくわずか混じっていたダイオキシンだとわかった。

補足:ダイオキシン類

 二つのベンゼン環が二つの酸素で結ばれた狭い意味でのダイオキシン(そのなかでもどの炭素のどの位置に塩素がつくかで毒性が異なり、2、3、7、8の位置に塩素がついたダイオキシンがもっとも毒性が強い、図5−1)、二つのベンゼン環が一つの酸素で結ばれ、それに塩素や水素がついたジベンゾフラン、さらに二つのベンゼン環が直接結びついたコプラナーPCB、この三つを総称してダイオキシン(類)という。いままでカネミ油症の原因物質はPCBといわれてきたが、じつはPCBが変化してできたジベンゾフランが本当の原因物質だという。

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図5-1 ダイオキシン

ダイオキシンは、ホルモンや一部のウィルスのように、生物の細胞の中でレセプターと結合して、酵素や遺伝子を狂わせる。そのため、ごく微量でも強い毒性を示す。いわゆる環境ホルモン的働きをするということである(5・3参照)。


このため日本における法律的許容量も1日に体重1kgあたり、100pg(ピコグラム、1pgは1兆分の1g)という非常に小さい値に決められている(PCBの許容量の50万分の1、DDTの200万分の1の重さ)。それでもアメリカやヨーロッパ諸国の10〜100倍の甘さである。だが、実際には日本人は、魚介類にダイオキシン濃度が高いこともあり、1日に体重1kg当たりですでに14pg(欧米諸国の許容量の1.4〜14倍)のダイオキシンを摂取している。

 そしてその発生源の80%が都市のゴミの焼却炉だという(文部科学省も各学校の焼却炉を使わないように指導している(1997.7.23))。その量は日本全国で年間6kgで、これはアメリカがベトナム戦争でばらまいた総量170kgに30年もたたないで達してしまう量である。

 DDTのように使用禁止になって久しい農薬の体内濃度が依然増加していることからもわかるように、このような化学物質は製造・使用が禁止されても長く環境中に残ってしまう。実際、先進国の人体はダイオキシンにより汚染されている。

 また、乳児は母乳を通じて許容量の18倍から180倍もダイオキシンをとってしまうという(逆に母乳からダイオキシンが排出されるため母体のダイオキシン濃度が下がるという=胎児性水俣病患者を生んだお母さんと同じ)。しかし、人工乳に転換するという発想ではなく、母体が汚染されない環境をつくるべきだろう。

(4) 四日市喘息

 三重県四日市市の石油コンビナートの排煙、とくにその中の二酸化イオウのために起きた喘息。1960年代のもっともひどいときには、50歳以上の住民の10%以上が発病した地区もあった。

 四日市市周辺ばかりでなく、現在でも大気汚染は深刻である。例えば、光化学スモッグなどは、現在でも大都市ではしばしば注意報が出る。

補足:光化学スモッグ

 工場からの煙や、自動車の排気ガスなどに含まれている二酸化窒素と炭素化合物が、太陽光線の中の紫外線の働きでオゾンと、PAN(パーオキシアセチルナイトレート) と呼ばれる酸化力の強いものに変化し(オゾンとPANを総称してオキシダントという)、人の場合は目、鼻、喉・気管などが冒される。

 日本では大気中のオキシダント濃度が0.12ppmを越えると<光化学注意報>、0.24ppmを越えると<光化学警報>が出される。1995年には東京都は17回の注意報を発令した。なお、ppmは百万分の一を表す。

 2002年7月4日には、千葉県のいくつかの市に28年ぶりの警報が発令された。


参考サイト
水俣病 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85

NHK週刊こどもニュース「水俣病を知っていますか('06/05/06放送)」
http://www.nhk.or.jp/kdns/_hatena/06/0506.html

第二水俣病 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85

イタイイタイ病 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%97%85

カネミ油症事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%83%9F%E6%B2%B9%E7%97%87%E4%BA%8B%E4%BB%B6

四日市ぜんそく - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%97%A5%E5%B8%82%E5%96%98%E6%81%AF


資料として、当時の写真をNetで捜したのですが、人権の問題なのか日本語では出てきません。
僕が、子供の頃は、普通に目にしていたものなのですが
中国の7色に輝く河川と食品

大差ないものです。

ひどかったんですよ
日本も

新潟水俣学の模索
http://www2d.biglobe.ne.jp/~chem_env/rensai/mm2.html

写真が
インターネットの検索サイトGoogleにより,“minamata”で画像検索すると被害者の痛ましい写真や地図などたくさんの水俣病に関係する画像が出てきます*1。
という形で、紹介されていました。
http://images.google.co.jp/images?q=minamataです。

イタイイタイ病も
http://images.google.co.jp/images?q=itaiitai&ndsp=18&svnum=10&hl=ja&lr=&start=0&sa=N&filter=0


それと、現在の日本でも
こんな事が

(読売新聞) 2006年 9月8日22時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060908-00000217-yom-soci&kz=sociより

大量の汚物を横浜港に垂れ流し、前田建設の2社員逮捕

 マンション建設現場からし尿を横浜港に垂れ流したとして、横浜海上保安部は8日、前田建設工業(東京都)の横浜支店作業所統括所長下はざ俊二(53)、副所長田川亮(48)の2容疑者を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕、支店などを捜索した。(はざは「けものへん」に「召」)

 工事開始の2004年5月から今年4月までに、推定約650トンが流され、悪質だと判断した。法人としての同社も同容疑で書類送検する方針。

 調べによると、2人は今年3月28日〜4月26日、横浜市神奈川区橋本町のマンション建設現場で、事務所の仮設トイレから約3トンのし尿をそのまま横浜港に垂れ流した疑い。


(09/08 21:33)産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/060908/sha021.htmより全文

横浜港にふん尿3トン排出 前田建設工業の2人逮捕

 準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京)が横浜市内のマンション工事現場からふん尿を横浜港に排出したとして、横浜海上保安部は8日、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、同社横浜支店横浜山の内作業所統括所長、下●(=狩の守が召)俊二容疑者(53)ら2人を逮捕した。

 今後は法人としての同社も書類送検する方針という。

 調べに対して、2人は「下請け業者がトイレを設置したので私たちに責任はない」と容疑を否認している。

 調べでは、2人は平成18年3月28日から4月26日までの間、横浜市神奈川区で高層マンションを建設中、作業員約500人が働く現場の仮設トイレに、45人分の処理機能の浄化槽しか設置せず、約3トンのふん尿を排水溝を通じ横浜港に排出した疑い。

 不法排出は16年5月から約2年間で、計約650トンに上るとみられる。


えっ!!!!!
って感じですねパンチ
650トンのし尿ですか

そのマンションは
JFE都市開発、三菱地所、野村不動産の3社による免震タワーマンション「コットンハーバータワーズ」総計画戸数 は926戸・・・
ですよね、きっと神奈川区だし・・・
うちにもパンフが郵送で来てました
だいぶ前に
工事はちゃんとやったのかな〜眼鏡
http://www.kanshin.jp/yokohama/?mode=keyword&id=410812

それにしても、650tもの糞尿による汚染・・・
これから先問題にならないはずが、無いのでは・・・
ですよね



ここで、またNetを彷徨っていて以下のサイトに

依存症の独り言
やっぱりイタイイタイ病が・・・
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/01/post_982c.htmlより

2006/01/13
中国長江の支流で、南部の湖南省を流れる湘江に工場からカドミウムが流入し、流域住民にイタイイタイ病に似た症状が起きていることが明らかになった。中国では各地で河川汚染が相次いでいるが、住民の具体的な健康被害が報じられるのは異例だ。

共産主義青年団の機関紙「中国青年報」などによると、湘江の河川工事が原因で4日、沿岸にある精錬工場からカドミウムを含む排水が大量に流れ出た。流域の一部で基準の22〜40倍のカドミウムが検出されたという。この工場は04年から小規模なカドミウムの排出を続けていたとの情報もある。

地元の湘潭市当局によると、流域には体の痛みを訴える住民が現れており、全身56カ所を骨折し死亡した住民もいた。全身の骨がもろくなる骨軟化症や腎臓障害を引き起こすイタイイタイ病の症状とみられる。
(後略)

イタイイタイ病、中国で発生か 河川のカドミウム汚染で
(2006年01月13日 朝日新聞)


この記事の中の
中国長江
僕の頭の中でエチゼンクラゲ大発生と結びつきました。

以前見たTVで、中国長江の汚染がエチゼンクラゲ大発生の原因では、ないかという見解を述べている広島大学の教授がいたのを思い出したのです。

広島大学の上真一先生でした。

エチゼンクラゲ大発生:海の豊かさの喪失
http://home.hiroshima-u.ac.jp/hubol/essay/jelly3.htmより全文

1.はじめに

 世界最大級のクラゲであるエチゼンクラゲ(Nemopilema nomurai)大量出現の記録は、1920年に遡る。当時、東京帝国大学の岸上謙吉博士が、その年福井県で採集された標本の形態を記載し、新種として命名し、学術誌に発表した(岸上, 1922)。標準和名「エチゼンクラゲ」はいわば戸籍上の人の姓名と同じであり、勝手に変えられるものではない。本種の大量出現は1958年、そして1995年にも起こった(下村, 1959; 安田, 2003)。以前は数10年に一度の極めて珍しい現象だった。それが今世紀を境として、ほぼ毎年のように大量出現するようになった。2003年の出現規模は当時過去最大級と言われていたが、2005年はそれをはるかに超える桁違いのエチゼンクラゲが出現し、日本近海はクラゲによって埋め尽くされた感がある。クラゲは各地の漁網に入り込み、網を破裂させ、中の魚を殺し、漁獲量の低下をもたらし、漁業者を刺し、彼らの体力を消耗させるなどさまざまな被害をもたらした。2005年の年の瀬を迎えようとする現在でも、漁業者とクラゲの格闘は続いている。今回の大発生に伴う被害金額は空前の額に達するだろう(数100億円とも推定される)。

 海に魚類が溢れていてこそ豊かな海であり、クラゲだらけの海は決して私達にとって有用な海ではない。繰り返されるエチゼンクラゲの大発生は、明らかに海の生態機能の劣化であり、豊かさの喪失を意味する。どうして近年に至ってエチゼンクラゲは大発生を繰り返すようになったのだろうか。実は世界各地の海でクラゲの大量発生や異常発生が起こっている(Arai, 2001; Parsons and Lalli, 2002)。そこには様々な人間活動が関与しているようだ。世界で最も豊かな東アジア縁海域(渤海、黄海、東シナ海、日本海)の漁業生産を、将来にわたって持続させるにはどうすればいいのだろうか。漁業者に対してだけではない、人類全体に対して海の環境保全と食料生産持続性の問題が投げかけられている。


2.2005年7月、対馬近海にて

 2005年7月19日、広島大学生物生産学部附属練習船「豊潮丸」(324トン)は、長崎県対馬へ向けて広島県呉港を出港した。翌早朝、ベッドの中にいた私は、院生が部屋のドアを叩く音で目が覚めた。「先生、大変です。起きてください。海がクラゲだらけです」。本船は既に対馬の南端をかわして対馬海峡西水道に入っていた。目を擦ると、柔らかな朝日が反射する穏やかな海面に、キャベツ大のピンク色がかったエチゼンクラゲが無数に点在していた。初めて遭遇するこの光景は妙に美しく、私はしばらく船首で見とれていた。本船が数10 m進む間に、1個体以上のクラゲが私の足下を通過し、船底に消え去った。多い時には船首に広がる約15 m四方の視野に20個体以上のクラゲが出現した。2-3時間航走してもクラゲの数は一向に減らなかった。私は次第に恐怖感に襲われ始めた。「一体、このクラゲの多さはどうしたことだ。」

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図 2005年7月20日、対馬近海を航行する「豊潮丸」の船首付近に点在するエチゼンクラゲ

2002年にエチゼンクラゲの大発生が起こっていた。丁度、私は瀬戸内海のミズクラゲの増加に関する調査結果やその原因を論文にまとめている最中だった(上・上田, 2004)。日本海での異変のニュースを聞きながら、今後はエチゼンクラゲが問題化するだろうとの予感を感じた。そして、私達は2003年から対馬でのエチゼンクラゲ調査に着手した。以後、地元の定置網業者からクラゲ入網情報を定期的に得た。2003年の7月下旬?8月上旬の1日当りの平均入網は数個体だった。しかし、2005年では7月中旬以降、少ない日で数10個体、多い日で数100個体にも及んだ。桁違いの多さだった。「これは危ない。対馬のこの状況を一刻でも早く日本海の漁業者に知らせ、対策をとってもらわなければ。」私はあせった。そこで、対馬でのエチゼンクラゲの出現情報とそれを示す写真を新聞社に送ることとした。新聞記事による漁業者への注意喚起を狙ったのである。新聞記事が掲載された直後から、今度はテレビ局の取材が殺到した。その結果、マスコミを通して空前のエチゼンクラゲ大発生の前兆を全国に発信することができた。

 7月22日朝、豊潮丸は浅茅湾の水崎港を出港した。対馬下島西岸沖の水深65 mの地点(北緯:34°16′、東経:129°10′)で、口径1.4 mの円錐型ネット(目合:1 cm)を10、30、50 mの3層で15分間水平曵し、エチゼンクラゲの鉛直分布を調査した。クラゲは水柱全体に分布していた。その様子は魚探像でも観察された。この時の流向流速計の表示は、表層から底層に至る水柱は等しく日本海に向けて流れていることを示していた。この地点でのエチゼンクラゲの平均体重は約3 kg、密度は2.5個体/1000 m3だった。

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図 2005年7月22日、対馬近海でのエチゼンクラゲの鉛直分布

 対馬海峡では、対馬海流が東シナ海から日本海に向かって通り抜けている。その流量が、福岡〜釜山間を往来するフェリーに搭載したADCP(電磁式流向流速計)により計測されている(Takikawa et al., 2005)。対馬海流量は、エチゼンクラゲの対馬近海での出現が始まる7月から徐々に上昇し、10月にピークとなる。7?9月の3ヵ月間の平均流量は約2.7 Svだ(Svはスベルドラップと読み、毎秒106 m3の水量に相当する)。そのうち東水道から1.0 Sv、西水道から1.7 Svがそれぞれ日本海に流れ込んでいる。クラゲ密度と平均流量を乗じた1日当りのクラゲ輸送量は、実に5.8億個体にもなった。ただし、東水道の最も日本寄りの海域にはエチゼンクラゲはほとんど出現しなかったので、この値は過大評価となる。実際には3〜5億個体の範囲であろう。対馬における定置網へのエチゼンクラゲ入網個体数は、8月末まで平均数10個体のレベルで継続し、9月以降の出現は間欠的となり入網数も次第に減少した。いずれにしても、2005年夏?秋季の期間、天文学的数字のエチゼンクラゲが日本海に入ったのである。


3.2005年12月現在

 対馬東水道を抜けたエチゼンクラゲの主群は、いわゆる対馬海流第一分枝と呼ばれる最も日本沿岸寄りのルートをたどった。快晴無風の9月13日、広島西飛行場からセスナ機をチャーターし、山陰沖のエチゼンクラゲを上空から観察した。島根県江津市沖から松江市沖にかけて、対馬海流第一分枝が大河のように東に流れていた。その中に無数のクラゲが群泳していた。この時、クラゲの平均体重は約50 kgに成長しており、約100 mの上空から拍動遊泳する姿をとらえることができた。松江市沖で進路を北東に転じ、隠岐の島(島前)に向けた。クラゲの存在は相変わらず続き、島前の水道部には多数のクラゲがトラップされていた。島後からさらに約30分間北方に飛行した。クラゲの密度は低くなったが、数km間隔で疎密を繰り返した。

 対馬海流に乗ったクラゲは、山陰から北陸、東北地方へと徐々に北上し、各地の網漁業に軒並み甚大な被害を与えた。クラゲ先頭集団は早くも9月に津軽海峡を通過し太平洋側へ出た。一方、対馬西水道を抜けたエチゼンクラゲの主群は、大和堆付近の日本海中央部へ輸送されたものと思われる。北西季節風が強くなった11月には、沖合のクラゲが岸近くに吹き寄せられ、岸沿いを輸送されるクラゲと一緒になって巨大な群となり、一晩で数万個体ものクラゲが定置網へ押し寄せた。12月末の現在、北日本での入網数はまだ顕著な減少を見せていない。クラゲの平均体重は約100 kg近くに及んでいる。

 12月8、9日の2日間、私は岩手県久慈市小袖定置網組合の網作業に乗船した。本来の目的は、ここの網に入る最大級のエチゼンクラゲの体重測定であった。しかし、直前まで続いた時化の影響のためか急にクラゲが小型化し、10月に隠岐の島で実測した168 kgを超える大物には残念ながら遭遇できなかった。小袖における主要魚種はサケである。真っ暗な朝3時、震え上がる寒気の中を網起しに出た。最初の網には100個体余りのエチゼンクラゲが入っていた。しかし、船頭は「この位のクラゲなら、いないに等しい」と言う。「先月は、網が沈む程の数千個体のクラゲが入り、網を解いてクラゲもサケも逃がした」とのことだ。3番目の網にはたまたまクラゲが入っていなかった。そして先の2つの網よりもはるかに多い何百本というサケが入っていた。しかし、サケを魚艙に取り上げる作業はあっと言う間に終了した。一方、クラゲの入った網では、乗組員がまずサケを1本ずつたも網ですくい取り、クラゲを竹竿の先に取り付けた鎌で切り刻んだ後に、かぎ棒で網の外に排除するのだ。クラゲ除去は人力作業だから、極寒での長時間に及ぶ作業は乗組員にとって相当な体力消耗だ。寒中での定置網作業への同行は、私にとって貴重な体験となった。クラゲ襲来が早く終了すること祈って止まない。しかし、年明け1月末のサケ漁終了まで彼らとクラゲとの戦いは続くだろう。

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図 2005年12月8日、岩手県久慈市小袖定置網組合の網起し作業

 過去のエチゼンクラゲ大発生と比較すると、今回の大発生には下記の特徴がある。1)圧倒的なクラゲ個体数の多さ、2)全体的にクラゲが小型で体が脆弱、3)出現開始時期が例年より半月〜1月早いこと、4)北海道西岸を北上したクラゲは宗谷岬をかわしてオホーツク海に入り、一部は知床半島まで達したこと、5)東シナ海のクラゲの一部は九州南端をかわして黒潮内側水に入り込み、四国沖、東海沖を東に輸送された(豊後水道、紀伊水道に入ったクラゲは瀬戸内海内部にまで及んだ)こと。その結果、今年のエチゼンクラゲによる漁業被害は全国に広がった。


4.エチゼンクラゲの生活史と輸送ルート

 私達が研究を開始した2003年当時、エチゼンクラゲは火星人のようにほとんど謎の生物であった。その後の集中的な調査・研究により、私達はこの生物の生活史や大まかな輸送ルートを解明することができた(Kawahara et al., 2006)。

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図 エチゼンクラゲの生活史(Kawahara et al., 2006より改変)

 成熟した雌エチゼンクラゲから卵が、雄クラゲから精子が水中に放出され受精する。受精卵は発生が進んでプラヌラとなる。プラヌラは繊毛で水中を泳ぎ回って基質に付着し、ポリプへ変態する。成長したポリプはポドシストと呼ばれる細胞の一部をイボのように残して移動し、ポドシストから新たなポリプが生じて無性的に増殖する。水温上昇の刺激により、ポリプからストロビラへと変態し、ストロビラは先端からエフィラを放出する。エフィラはメテフィラを経由して約1ヶ月半後に傘径約10 cmのクラゲに成長する。成熟にはそれから3-4ヵ月を必要とする。クラゲとしての寿命は1年未満である。ただし、ポリプの寿命は永遠である。

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図 エチゼンクラゲの本来の生息海域(渤海、黄海、東シナ海)と日本海近海への輸送ルートの概略図(Kawahara et al., 2006より改変)

 エチゼンクラゲの故郷は、中国本土と朝鮮半島に囲まれた渤海、黄海、北部東シナ海の沿岸部にある。中国、韓国の研究者との共同研究により、私達は少なくとも中国浙江省舟山諸島周辺と韓国群山市沖の2海域が本種の発生場所であることを確定した。しかし、本種のポリプはこの広い海域一帯に付着生活しているはずだ(しかし、野外でのポリプは発見されていない)。毎年初夏(日本のゴールデンウィーク前後)の水温上昇が刺激となって、ポリプから幼クラゲが発生する。韓国西岸で発生した幼クラゲは、成長しながら南下流に乗って対馬海峡付近に輸送される。一方、中国沿岸で発生した幼クラゲは、長江河川水により希釈された低塩分水塊の張り出しに乗って東シナ海沖合へと運搬される。そこには台湾海峡を北上する流れと黒潮を起源とする対馬海流が南方から押し寄せるので(Isobe, 1999)、クラゲは対馬海峡付近に運ばれる。このようなプロセスにより、傘径30-50 cmに育った若いエチゼンクラゲが、7-8月に対馬海峡を通過して日本海に輸送される。対馬海流はまるでエチゼンクラゲを運ぶベルトコンベアーのようだ。10月になると一部のクラゲは津軽海峡を通過して太平洋側へ抜け、その後房総半島にまで南下する。クラゲは水温低下とともに次第に活性を失い、また寿命が1年未満であるので、冬に日本近海で死滅する。彼らは生まれ故郷に帰ることはできない。


5.ミズクラゲの増加原因

 ミズクラゲAurelia auritaは本邦沿岸域に最も普通に見られるクラゲだ。日本最古の歴史書である古事記には、まだ形にならない日本国の始まりのようすが水面に浮かぶミズクラゲに例えられて記載されている。本種が集群するのは初夏から盛夏までの季節で、昔から時に漁ができないほど大量出現したようだ。瀬戸内海各地の漁村には、クラゲが早く消えるよう神社や寺院に祈願し、漁業者同士で飲食する「クラゲ祭」と称する習わしがあった。ミズクラゲの集群行動は自然現象であることの証である。今日、従来の自然現象の範疇を越えたミズクラゲの大規模な出現がしかも異常に高頻度で発生し、漁業被害を始めとするさまざまな社会問題を引き起こしている。

 ミズクラゲの大量発生が顕在化したのは、まず東京湾であった。大正時代の1910年代の東京湾では、夏季の主要なクラゲ類はアカクラゲであって、ミズクラゲではなかった(平坂, 1915)。1960年代にミズクラゲが大量出現し、臨海発電所の取水口を塞いで首都圏を停電に陥れる事態を引き起こし、一気に注目を浴びた。ミズクラゲ増加の原因は、東京オリンピックを控え日本の高度経済成長がもたらした湾内の富栄養化、臨海部の埋立や人工構造物の設置などによる開発行為にあったと思われる。以後今日に至るまで、ミズクラゲは東京湾の動物プランクトン群集の最優占構成者として居座り続けている。

 一方、瀬戸内海でのクラゲ問題が顕在化し始めたのは東京湾よりずっと遅く、1980-90年代になってからのことだ。上・上田(2004)は、漁業者に対する郵送アンケートや直接面談による聞き取り調査によって、ミズクラゲの増加年代や出現期間などに関する情報を収集した。その結果、下記の事実が明らかになった。1)ミズクラゲは最近10年間(すなわち、1992年以降)に急激に増加した。2)以前の季節的消長と比較すると、ミズクラゲは早く出現し、遅くまで消えない。要するにクラゲとして出現する期間が長期化した。3)昔は見ることのなかった越冬ミズクラゲが普通に観察されるようになった。ただし、瀬戸内海中央部では冬を越すミズクラゲの観察例はない。このようなミズクラゲの増加に伴い、クラゲによる漁業被害が急増した。被害は定置網、船曳網、底曵網、刺網などの網漁業で深刻で、釣漁業ではそれほど問題視されていなかった。漁業者からの情報を基に作成した各海域のクラゲ被害の程度を下図に示す。瀬戸内海中央部の備後灘と燧灘東部では被害が最も軽微であり、大阪湾、播磨灘北部、周防灘南部、豊後水道では最も重大である。クラゲ被害の深刻さの違いは、ミズクラゲの大まかな相対現存量を反映していると思われる。

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図 瀬戸内海におけるミズクラゲによる漁業被害の程度を示す図。陰影が濃い程被害が大きいことを示す


 ミズクラゲは本邦沿岸域に最も一般的な種類だから、東京湾や瀬戸内海以外の海域でも近年増加していることは容易に予測される。しかし、系統だった出現量データの蓄積がないこと、また、クラゲに興味を示す研究者が存在しないことなどにより、実態は不明のままである。日々海と接している漁業者は、海の変化を最も鋭く見抜いている。彼らの経験に照らして、最近クラゲが増えているとの実感があれば、まずそれは科学的にも確かな事実だろう。

 では一体、東京湾や瀬戸内海のミズクラゲの増加をもたらした原因は何か。実はその原因を厳密に特定するのはなかなか困難である。例えば、水温のみが変化して、他の要因が全く変化していなければ、クラゲの増加原因は水温に求められる。しかし、海の変化は常に複合している。世界各地で起こっているクラゲ大発生事例などを見ると、共通した幾つかの要因が存在する。それらも考慮した上で、瀬戸内海のミズクラゲの増加原因を演繹的に推定した。下記の4つの要因が複合的に関与していると思われる。すなわち、

1)魚類資源の乱獲。ミズクラゲと動物プランクトン食性魚類は餌を巡って競合している。魚類資源が乱獲などにより減少し、余った餌がミズクラゲに利用され、本種の増大につながった。

2)温暖化。特に冬季の水温上昇によりミズクラゲが越冬可能となり、翌年産卵するので個体群全体の再生産力が高まった。また、水温上昇によりポリプの増殖能力が増大した。

3)自然海岸の喪失。渚の埋立、港湾建設などのコンクリート護岸や浮桟橋などの設置によりポリプの付着面積と生残率が増大し、より多くの幼クラゲが放出されるようになった。

4)食物連鎖構造の変化。富栄養化や栄養塩構成比の変化に基づくプランクトン食物連鎖構造の変化により、ポリプやクラゲの餌となる小型動物プランクトンが相対的に増加した。


6.クラゲスパイラル仮説

 ミズクラゲも巨大なエチゼンクラゲも、主要な餌はカイアシ類を中心とする数ミリ以下の中型動物プランクトンだ。イワシ類、アジ類、サバ類などの小型魚類の多くが動物プランクトンを餌としている。また、仔稚魚のほとんどは動物プランクトンが主要な餌だ。これまで海洋生態系の中では、量的に魚類がクラゲより圧倒的優位にあった。しかし、漁船の馬力の上昇や漁具性能の向上などにより、魚類に対する漁獲圧力が高まり、魚類資源が乱獲状態に追い込まれた。これまで魚類が占めていたニッチが空き、その隙間にしたたかなクラゲが入り込んだ。さらに、クラゲは魚卵や仔魚をも捕食するので、一旦クラゲが増加すると魚類の資源回復は益々困難となる。このようにクラゲが次第に優勢となり、魚類が次第に劣勢となるプロセスを「クラゲスパイラル」と名付けた。1990年代以降、瀬戸内海はこのクラゲスパイラルに陥っていると、私は見ている。

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図 クラゲスパイラルを示す模式図


7.中国沿岸域の海洋環境変化

 今世紀を境としてエチゼンクラゲの大量出現が頻繁化し、同時に大規模化した原因は、本種の故郷である中国沿岸域(すなわち、渤海、黄海、東シナ海)の最近の環境変化に由来していると見ていいだろう。下記のような変化が起こっている。

1)魚類資源の乱獲。世界食糧農業機構(FAO)が公表する中国の年間漁獲量(淡水漁獲量も含む)約1700万トンは断然世界トップである。実はこの値は余りに過大で、実際には約1/3程度と推定されており(Watson and Pauly, 2001)、中国の漁獲統計には注意を払う必要がある。渤海での単位努力量当りの漁獲量は1959年に最高で、その後急落した(Tang et al., 2003)。1998年の漁獲量は1959年の何と約1/20、1992年の約1/10である。渤海の漁獲資源量は、最近10年間だけでも約1/10に減少したことを意味する。また、韓国水産科学院が発表している漁獲統計によると、韓国西岸の黄海における魚類年間漁獲量は1980年代中頃には約130万トンあったが、1990年以降急減し、最近では約50万トンである。信頼できるデータは手許にないが、東シナ海での漁獲量も恐らく同様の減少傾向であろう。かつて長崎、下関を中心に展開した我国の以西底曵の隆盛は、今は昔の栄華物語である。中国政府は、2003年からトロールなどの大型漁業を夏季3ヵ月間全面禁止とする処置を取っている。裏を返せば、漁獲資源の減少がいかに凄まじいかを物語っている。

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図 韓国西岸黄海における魚類年間漁獲量の経年変動(データは韓国国立水産科学院の提供による)


2)温暖化。黄海における水温が1976- 2000年の25年間に亘って観測されている(Lin et al., 2005)。年間平均水温は最近25年間に1.7℃上昇した。これを冬季水温のみに限ると2.0℃の上昇だ。

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図 近年の黄海における年間平均水温の上昇傾向(Lin et al., 2005より引用)


3)自然海岸の喪失。2008年の北京オリンピックを控えて開発計画が目白押しの中国沿岸部で、自然海岸の改変がないとは到底考えられない。本種のポリプはどこに付着するか不明であるが、人工海岸、人工構造物の増加はポリプ付着面積の増大につながる可能性がある。

4)食物連鎖構造の変化。長江(揚子江)河川水は東シナ海への淡水負荷量の大部分を占める。同時に陸からの栄養塩負荷にも重要な役割を果たす。長江河口域の溶存態窒素濃度は、耕地からの流失、都市排水からの流入などにより漸増し、東シナ海の赤潮発生規模の拡大などの富栄養化現象をもたらしている。窒素の増加率に比較すると、溶存態リンやケイ素の増加率が相対的に低いことから、栄養塩の構成比に変化が起きつつある。これらの変化が、植物プランクトンや動物プランクトンの質的量的変化を引き起こしている可能性もある。

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図 近年の長江河口域における河川水中の溶存態窒素濃度の上昇傾向(Zhang et al., 1999より引用)


8.エチゼンクラゲスパイラル

 上述のように、「クラゲスパイラル」をもたらした瀬戸内海の環境変化と、現在中国沿岸で起こっている環境変化は、基本的には同一である。いずれも経済発展を目指した人間活動がもたらしたものだ。たまたま前者ではミズクラゲが、後者ではエチゼンクラゲが増加した。中国沿岸域でまさに「エチゼンクラゲスパイラル」が進行中であると私は見る。

 今日の中国沿岸域の海洋環境が直ちに改善されることは、到底考えられない。さらなる経済発展を目指す中国沿岸部での開発行為、人口の集中は続くだろう。その中で、都市排水並びに工場排水の処理のためのインフラ整備が求められるが、そちらへの投資は後回しになるだろう。さらに、2009年から三峡ダムの本格運用が始まる。それに伴い、長江の水質や東シナ海の栄養塩供給はさらなる変化を受けるだろう。それがエチゼンクラゲの増殖にどのように影響するかは現在時点では不明である。水温上昇は地球規模の温暖化の性であり、具体的対策の施しようがない。魚類資源の再生方策として、夏季のトロール漁禁止処置が行われているが、効果が出るには時間を要するだろう。経済的豊かさを手に入れた人達はグルメとなり、以前に増して多くの水産物を求めるに相違ない。水産物に対する需要が高まる中で、実効ある漁獲管理を行うことができるかどうか、中国政府の課題は大きい。要するに、現時点では今後のエチゼンクラゲ大発生を沈静化させる材料は何もない。エチゼンクラゲスパイラルは進行するだろう。

 当然のことながら、クラゲはいない方がいい。エチゼンクラゲによる被害を被っている漁業者にはつらいことだが、私の経験と知見に基づいて敢えて言おう。「エチゼンクラゲ大発生は今後も継続する。これからはクラゲのいる海が普通となる。」漁業者には「クラゲがいなかった海」からの発想の転換を求めたい。今後はクラゲと共存しながら漁業の継続を模索することになるだろう。ミズクラゲに長年悩まされてきた瀬戸内海の漁業者には、既にこの心構えが備わっている。

 このような事態に備えるには、1)漁業者に対するエチゼンクラゲ情報提供体制の確立と、2)クラゲ対策網の改良が最も重要だ。日本海の入り口である対馬近海でのモニタリング体制を構築し、その年のエチゼンクラゲの出現規模を予報できるようにすべきだ。日本海で成長したクラゲは、津軽海峡を通過する時には100 kg位に大きくなっている。巨大化したクラゲによる三陸沿岸の定置網被害を軽減するためには、津軽海峡でのモニタリングも重要である。さらに、物理海洋学の専門家と共同して、流況や風などの情報に基づいた、より短期的あるいは局所的なクラゲ分布予測技術を開発する必要がある。また、定置網における対策網改良の基本姿勢は、クラゲに壊されない網を設計することだろう。そのために魚類の捕獲効率がある程度低下することはやむを得ないと考えるべきだ。


9.おわりに

 自分の定置網だけ大漁であって欲しいとの狭い考えでは、これからの網漁業は持続しないだろう。マグロ、ブリ、サケ、アジ、イカなどの代表的漁獲物の回遊経路を考えただけでも、遠く沖縄近くの亜熱帯海域やベーリング海などの寒帯海域に及ぶ。特に日本海の定置網に入る回遊魚の多くは、東シナ海を生息場としている。彼らが生活史の一部を送る各生息海域の環境はどうか、彼らの資源状態はどうかなどに常に関心を向け、その上で適正な漁獲を行う必要がある。一部の魚種を除けば一般に日本沿岸の魚類資源レベルは低い。漁獲圧が高いためである。クラゲに増加のチャンスを与えないためには、魚類資源は高いレベルに維持されなければならない。瀬戸内海、中国沿岸域に続いて、日本領海内に新たなクラゲスパイラルの海域を作りたくないのだ。

 エチゼンクラゲの発生場所は、確かに日本から離れた他国の領海にある。日本でのクラゲ被害の実態を伝え、大発生の因果関係を理解してもらった上で、先方には可能なところから対策を求めたい。その場合、基本的事項として確認すべきことは、クラゲの海は人間にとって有用な海ではなく、魚類が溢れていてこそ豊かな海であるとの共通認識である。東アジア縁海域は世界トップレベルの漁業生産を誇る海域である。誰もこの海がクラゲだらけになることを望まないはずだ。日本、中国、韓国が東アジアの沿岸環境改善と漁業生産の持続性を目標として国際的協調をより押し進め、その中でクラゲ問題の解決を図るべきだろう。

 エチゼンクラゲによってすっかり影が薄くなってしまったが、東京湾や瀬戸内海のミズクラゲ大発生の問題もこのまま放置しておく訳にはゆかない。地先の海の環境改善と漁業生産の再生、持続に向けて研究者、行政、住民が一体になって取り組む必要がある。


参考文献


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(本稿は、「ていち」の投稿原稿を基に改変したものである。2006年1月)
*「ていち」は、定置網漁業に関する雑誌。


7.中国沿岸域の海洋環境変化

8.エチゼンクラゲスパイラル
のところで
上真一先生は

>長江河口域の溶存態窒素濃度は、耕地からの流失、都市排水からの流入などにより漸増し、東シナ海の赤潮発生規模の拡大などの富栄養化現象をもたらしている。窒素の増加率に比較すると、溶存態リンやケイ素の増加率が相対的に低いことから、栄養塩の構成比に変化が起きつつある。これらの変化が、植物プランクトンや動物プランクトンの質的量的変化を引き起こしている可能性もある。

>さらなる経済発展を目指す中国沿岸部での開発行為、人口の集中は続くだろう。その中で、都市排水並びに工場排水の処理のためのインフラ整備が求められるが、そちらへの投資は後回しになるだろう。


報告されています。

これに
「依存症の独り言
やっぱりイタイイタイ病が・・・」
の記事

>中国長江の支流で、南部の湖南省を流れる湘江に工場からカドミウムが流入し、流域住民にイタイイタイ病に似た症状が起きていることが明らかになった。中国では各地で河川汚染が相次いでいるが、住民の具体的な健康被害が報じられるのは異例だ。


重ね合わせると
長江における、河川汚染は、間違いなく進行しており
それによる河川、海洋の富栄養化が、もたらされていること。
その富栄養化のために
河川、海域の植物プランクトンや動物プランクトンの質的量的変化が引き起こされている可能性がある。
(上真一先生は、確証が無い為、このような表現をされているようですが、
まず、間違い無さそうですよね)
この結果として
クラゲが次第に優勢となり、魚類が次第に劣勢となるプロセス「クラゲスパイラル」が、起きてしまった。

言えそうです。


ここで、うなぎに戻って
うなぎネット
ウナギはどうやって来る(回遊)
http://www.unagi.jp/maker/process/trip.htmlより

Anguilla japonica(アンギラ ジャポニカ)
4〜11月に産卵し孵化(受精後2日以内)した仔魚は数回変態をしながら赤道海流に乗って西へ運ばれ黒潮に乗り換えてシラスウナギに変態する。産卵の3〜7ヶ月後に東アジアに接岸する。シラスウナギに変態した時期で接岸する場所が異なる。(3ヶ月は台湾。5ヶ月は日本・中国。7ヶ月は韓国。)

1.0997.gif

この上の図と
エチゼンクラゲの本来の生息海域(渤海、黄海、東シナ海)と日本海近海への輸送ルートの概略図
せっかくですから、見やすいように、今一度、UP
1.0991.jpg

どうです。
クラゲもウナギ(シラスウナギ)も
長江の汚染の影響が考えられる
渤海、黄海、東シナ海

繁殖していると思われますよね。

どちらも、汚染が
疑われるのでは、ないでしょうか

日本では、
このエチゼンクラゲを食用に
という
動きが、今、起きていますが
その、安全性も
どうなのでしょう???

カルマ馬場高田は
心配性なもので・・・・・がく〜(落胆した顔)

中日新聞 - 2006年8月28日
http://www.chunichi.co.jp/00/fki/20060829/lcl_____fki_____003.shtml
細かく刻み食材に小浜で大型クラゲの料理講習会


東京新聞 - 2006年8月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006083101001824.html
巨大クラゲの調理法を伝授 福井、温泉おかみらに講習
1.001.jpg
エチゼンクラゲを調理した料理を試食する芦原温泉のおかみたち



これらの問題
中国だけが
決して
悪いわけでは、ないでしょう

かつて
四大公害病を経験した
日本は
中国への経済的進出を活発に行っています。

この進出が、儲かればいい、ただそれだけ

体質の企業が
多ければ
過去の悲劇が、繰り返されるだけだと思うのです。

そして、自分達(日本国民)にも
跳ね返って、来ますよね。



日本は、真にグロバールにものを見極め行動する

本当の意味での

美しい国、NIPPONで、あってほしいと思います。


日本が、他の国々の環境破壊の片棒を担がぬように演劇




追記
中国の7色に輝く河川と食品との対照ブログとして
はてなブックマークで
真性引き篭もり
「アジアの安全な食べ物」という犯罪者と、それに踊らされる馬鹿。[あほでまぬけな2ちゃんねらー]
http://sinseihikikomori.bblog.jp/entry/213874/
が、紹介されていました。
こちらも、とても興味深いですよ。





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posted by カルマ馬場高田 at 17:27| Comment(0) | TrackBack(10) | 汚染 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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